晴れ

あらしのよるに を全部読みました
正直 そこまでのムーブメントを起こすほどの作品とは感じませんでした
しかし こういった作品は 売れていれば良作 そうでなければ駄目 と言う事とは違います
売れていようとそうでなかろうと 何が書かれているかが問題なのです(フォロー
いい意味でも悪い意味でも絵本であって 最新作のハリウッド映画や コミックとは違い 大した盛り上げや空かしはありません
でも ラストの展開は日本人として とても胸を打ったなぁ
新しい 素晴らしい概念に目覚め その道を選んではみたけども
か弱い二人の力では何も変える事は出来なかったんだよね
素晴らしい世界は直ぐそこにあるけど それを得る為には大きな代償を払わなければいけない
変えたほうが良いかどうかは 誰にもわからないけど確実に新しい扉だった
でも変らない事を信じる者達には 新しい世界なんて地獄にしか見えないんだ
僕らの理想も 必ずしも全ての者の幸せには繋がらないんだよね
だから自分達だけで新しい扉を開けようとするんだけど やはり敵わない
お互いを信じ その為自分を殺し だが世界から疎まれ あぁ新しいという事はこんなにも罪なのか!


誰か 鬱から立ち直ったとかいう芸能人がテレビで話していた
鬱から抜け出した時 日本人はなんて自分を殺して生きていく人種なんだろと思った って
確かに僕もそう思う部分はある
けど あらしのよるに に見られる 革新と自己犠牲は確実に日本人の遺伝子に組み込まれている要素だとも思う
近頃 日本人は勝手になった でも時折見せる人々の自己犠牲の愛を見ると 僕はなぜかホッとする
君は 人の為に死ねるかー ってずっと後に杉様は 人の為になんて死ねねぇよなぁ なんて 笑いながら言っていた
でもそんな貴方は人の為に随分多くの血を流しているじゃないですか!
人が生きるということは 支えあう事 自己犠牲は必ずしもただの犠牲ではなく 他の命やかけがえの無い思想を生かすための手段なのだ
愛を守る為に 人を生かす為に 明日を迎える為 命をかける
そんな感動が これからの時代に生き残っていってもいいじゃないか!