僕と風のリグレット

リアルサウンド風のリグレットのゲーム

2014年2月21日追記、
そういえばリアルサウンドの脚本が →飯野賢治企画監督作品「風のリグレット」の脚本 にて公開されていましたが、リンクされているKindle版のファイルの出来があまりに酷いものだったので当方で製作しました。(Kindle Paperwhite購入記念に製作)

http://www1.axfc.net/u/3086922.dat
@ozero氏のepub版を下敷きにKindle Paperwhite用になっています。
その他のmobiビューアでも閲覧できると思います。
何ヶ所か段落等のミスがありますが本文記述ミスはないはずですのでKindleをお持ちの方は是非ご利用ください。
(ウェブ転送では機能しません。USB転送でパーソナルドキュメントとして利用してください)

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お久しぶりです。

飯野賢治さんが亡くなったそうです。 →wikipedia:飯野賢治


何もない僕の少年時代、一番強くあこがれを抱いたクリエイターでした。
WARP(氏の代表会社)の掲示板でレスをもらったことや、イベント、ゲーム制作発表会、展示会やサイン会にいって握手をしていただいたことを思い出します。
今ではその言動に、そのゲームに、そのメロディに、僕が生かされる理由をつくってもらったような気さえします。


飯野さんは沢山の人々に愛されたので、その人となりは沢山の方が語ってくれるでしょう。
ですからいづれ機会があれば書くとして、ここでは僕の一番印象に残ったものを紹介したいと思います。
たぶんウェッブ上には出ていない、飯野さんのものづくりや思考のルーツを知る事のできる貴重な記事です。


平成八年 マイクロマガジン社 ゲーム批評特別編集 「飯野賢治の本」より
P100. 飯野賢治の素顔に迫る!! What's Eno PART3 父編

賢治はさ、夢見る力は小さい頃から持ってたよ。
初めて山形の田舎に連れて帰ったとき、
「アイスクリームでいっぱいの、お菓子の国に連れてってやるぞ」
って言ったら、すごく喜んだのね。
で、列車がトンネルを抜けて世界が一面雪景色になったらさ、顔をほころばして
「ホントだ」
って。
2歳くらいの頃かな?
生まれが生まれだからね。昭和45年の5月5日、こどもの日が誕生日だという。
だから子供の頃の気持ちは、死ぬまで持ってるんじゃないかな。


だいたい3歳位から字は読めたし、4歳位から小学1年生の本とか読んでたね。知識欲とか相当あったよ。
ある漢字の読み方を教えてくれって言うから、
「まだ早い」
って言ったのよ。
そしたらその字は「まだ早い」って読むのかと思って、じーっと睨んでるんだ。
それでぱっと、ああ、そういう意味じゃないんだってわかったり。かなり積極的だったね。


小さい頃はわりとおとなしくて、淋しがり屋だったな。
小学2年生の頃から2人で暮らしているから。寂しいって。
体は大きかったけど、可愛いところがあるんだよね。野良猫とか、賢治が近寄っても逃げないんだ。
あと、小学校4年生から中学一年生までずっと学級委員長だったから、人をまとめる力はあったんじゃないの。


4年生くらいの時、悪いことするなよって、月に3千円くらい小遣いあげてたの。
そしたらさ、子供だから、そんなにお金をもらっても、使いようがないんだよね。
それで友達を4,5人連れていってゲームセンターに行ったり。
その後パソコンを買ってあげたのね。これで1日中遊べるって。
そしたら中学生の時に自分でゲームを作って、コンテストに入賞して賞金をもらうようになって。
ゲーム制作のきっかけを与えてあげたのかな。
学校の勉強ってね、ゲームづくりにも関係があるでしょ。絵も音楽もね。ゲーム作りながら独学で覚えることって多かったと思うのね。
それで一生懸命作ったゲームがコンテストに入賞して。賞金半分くれって言ったら、くれたしね。


これからは自分が親になるんだから、自分の子供の頃のことを忘れずに伝えていってほしいな。
俺が若い頃さ、計算がうまくできればいいなって思って、コンピュータが欲しかったの。すっと夢だったのね。それでいつの間にか結婚して、子供が大きくなってね。
ああそうだ。子供に買って上げればいいんだって気がついた。自分の夢を受け継いでくれる人がいるんだって。
そこをさ、うまく伝えていって欲しいな。



飯野保夫(いいの・やすお)
昭和14年2月15日生まれ、山形県出身。
飯野賢治氏いわく、「イカしたオヤジ」。

原文ママ、改行はウェッブ形式に合わせました。)


八年前に亡くなった飯野さんのお父さん、飯野保夫さんへの聞き取りインタビューです。
僕は平成八年当時、暗い自分の部屋の隅でこの記事を読んでなぜだか涙を流しました。今も文章を入力しながらなぜだか泣いています。
その理由は複雑すぎて今も後も語ることは出来ませんが、大きな父の愛を感じたのもその一因かもしれません。


若い人はイマイチ飯野さんがどういう人かはわからないと思います。
でもそれでいいと思います。
そうして時は過ぎてゆくのです。
愛も憎しみも時間も人も過ぎ去ってゆきます。
時代が終わり、また新しい時代が来ます。
願わくば残された家族が健やかに過ごせるように…




……
…ああ、飯野さん、やっぱり僕はあなたが大好きだったんだよなあ。


(そういえばリアルサウンド掲示板のHN,そらみみさんは元気かなあ。)
注:そらみみさん、コメント欄に書き込みありがとうございます。

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ネタ元→DS PSP初心者用講座

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DSi 3DS版→DSiウェア 洞窟物語 | 洞窟の謎を解き明かせ!2Dジャンプアクションゲーム

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