おじさん達は口をそろえて言います 自分がこんな年まで生きてるだなんて思わなかったって…
自分も子供のころ もしや自分が大人になるだなんて 思ってもいませんでした
仲間内ではまだ若いので子供扱いされるけど 少なくとも仕事先では大人の扱いを受けます
幼い頃は大人になれば何でも出来るんだ と思ってたけど 未だに大人になるって事はどういうことなのかわからないです
大人はいつも「おまえもおとなになればわかるようになるよ」と言いいました
だから僕は 大人になんてなりたくなかったんです 今の 皆が僕を子供だと言う 今のままの気持ちを失いたくなかったから
大人になったら全て忘れてしまうのなら 大人になんてならなくていいと思いました
生きてゆく事は無常な事で 社会に紛れ込もうとしたなら必然的に適応していかなければいけない
それは 子供の気持ちを捨てて 大人の心にならなきゃいけないことなのです
迷うことなんて無い そのままいけばいいじゃないか と思うだろうけど それはそうなんだけど
それだと自分が嫌いだった大人になってしまう そんなの嫌だったんです
最近 自分よりもっと若いこと話をしたりすると思ってしまう 「もっと後になればわかるようになるよ」と
そんな時 僕はとても大きな罪悪感に潰されそうになる 自分自身を裏切った事に胸が張り裂けそうになる
何が正しくて 何が間違っているかなんて そんな事本当はどうでもいい事だ
だから大人は自分に都合のいい事を言うんだ んで そうでない意見は否定にかかる
それが子供に対しての「大人になればわかるよ」って言葉なんだよね

大人ってのは身勝手で悲しい生き物なんだけど 現代日本で普通に生きてゆくと 子供は自然にそういう大人になる
何も意識しないで生きてゆくとまず間違いなくそうなってしまう
どこで間違ってしまうのかわからないけど それだけは本当のような気がする
言ってても大人もそんな悪いやつばっかりじゃない事もわかっているつもりだし 悪いやつらばっかりだって事もわかってる
何事も本当の事なんてない 正しくたって間違ってたって そんな事本当にどうでもいい
大事な事ってのはもっと別なところにある だから大人になってもならなくても どうでもいいんだよ

しなければいけない事がある事が わかった
それがなんなのかわからないけど 誓っていかねばいけないことがあるんだ
時間に遅れない
嘘をつかない
TPOをわきまえる
忘れちゃいけないことを忘れない
護らなければいけないものを護る
んで 頑張って生きてゆく
23年目の誕生日にそう思ったんです もうーまもれない事だらけだけど いいや!
「大人になる」事がどういうことか考える事なんてやめよう
それはもう必要ないことになんとなく気付いたから それでいいんだ