それでもいきています

僕は他人よりも少ない経験で生きています
詳しい話を人に話すと 寂しい奴とか 不精な奴とか言われてしまいます
僕には青春や情熱の体験が無いからです
僕は悔し紛れに言いました
「そうしなければ 見えない人生もあるだろう」
ほら!負け惜しみのようだ!

でも僕はそんな思いを通り越して 今では本当にそう思っています
何もない人間だから 何も体験していない人間だからこそ見えてくる事が本当にあるのだ
とそれこそ本当に気付いたのかもしれません

僕の見えているものはあなたにはわからないし
あなたの見えているものは僕にはわかりません
が それでも明確な事実はあるのです
何も無駄なものが入り込めない真実が
しかしそれを正確に探し当てるということは とても困難でしょう
異なる目線を持ち得る可能性に 今は少しの喜びを感じているのです

他人の大きな絶望は別の他人にとっては何事でも無いように 僕の喜びは他人にとっては何事でも無いのです
が それでも僕は...